Körsbärsdalenに桜を見に行きました
マルメから車で東へ40分、ルンド市のVeberödという町の近くにある、その名もKörsbärsdalen サクラ谷というところに満開の桜を見に行きました。
モダンな外観の小さなB&Bが1軒建っています。他には、ちょっと離れて普通の家が1軒あるだけです。2週間前に下見に来た時は、桜はまだ蕾で、かわりにVitsipporアネモネの真っ白な絨毯が辺り一面を覆っていました。B&Bのおかみさんに、桜が満開の時にまた来るから、その時はコーヒーを飲ませてもらえるかと聞いたら、うちはB&Bだけでコーヒーショップはやってないのよと言われました。宿泊客以外にもコーヒーとケーキでも出せば間違いなく儲かるだろうにと思ったのですが、今こうやって傾斜地に毛布を広げて、目の前に静かに広がるサクラ谷を見ながら、温かい陽射しを浴びて持ってきたパスタサラダや果物、コーヒーを楽しんでいると、よくわかりました。ここには、コーヒーショップとか似合わないし、要らないのです。Lagomな暮らしとか言いながら、無意識のうちに商業的なものを求めている自分に、まだ修行が足らんなあ、と反省したのでした。
たぶん一週間あるかないかの満開の時期ですが、平日のせいか訪れる車も10台くらい。駐車スペースも3台分くらいしかなくて、みんな林道の路肩に止めているけれど、1台来ると1台帰っていくので問題なし。車を降りるとみんな思い思いの場所に散らばっていくので、ほかの人の姿は桜や他の木々に隠れてほとんど見かけません。時折どこかで子供の声がかすかに聞こえたり、ゆっくり散策する老夫婦に出会ったりしますが、もうほとんどサクラ谷全体を貸し切りの気分です。夢中になって写真を撮っていたら、バッテリーが空になって携帯が死にました。でも写真を諦めて携帯から目を上げたら、陽射しによって変わ
る木々の色、花の香り、せせらぎの音や鳥たちの声が、いっぺんに押し寄せてきました。サクラ谷には携帯も似合わない。花見の宴も似合わない。ただ静かにふわ~っとした景色を眺めてぼ~っとする。時間がいつもよりゆっくり進んでいく、気持ちのいい春の日でした。
素敵ですね。おとぎ話にでてきそうな風景。
返信削除マルメの住人もあまり知らない穴場だそうです。
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